2007
鈴木エージ
2001 March
The Australian Children’s Television Foundation 豪85分
日本未公開
www.yolnguboy.com (要Flashなど古い作り)
=あらすじ・解説=「偉大なハンターになる」という子供の頃の夢を共に抱いた3人のヨルング族の少年、ロルプ(Lorrpu)とボジョ(Botj)、ミリカ(Milika)は成長とともに、この地球上で今も生きる最も古いアボリジニの文化と、現代の派手なラップやフットボール、ストリートなどの文化とのギャップに衝撃を覚える。全てが急速に変化し、夢は色褪せてゆく。古臭い伝統よりも、ボジョはワルの道に、ミリカはフットボールと女の子に夢中だ。ロルプだけは子供の頃の夢を気にかけていたが、もはや彼らの過去は引き裂かれてしまっていた。
ボジョが「白と黒の法」の悪い法に行ったしまった時、ロルプは自分自身の将来と友達の将来を救うことを迫られる。そしてボジョの事件の証言をするためロルプは族長のダウ(Dawu)らとともにダーウィンへの旅に出発する。北東アーネムランドの過酷な原野を通る少年たちの旅で、3人はほんとうに大切なものとは何かを知る。それは子どもの頃に教わった太古からのブッシュの知恵と友との結束だ。
映画のオフィシャルサイトを覗くと、のっけからラップ+ディジュのかっこいいクリップが聴けました(が、Flash終了とともに聞けなくなってしまいました)。サウンドトラックにはアリススプリングスのNoktumlというバンドやKelli Howellというソウルシスター、Yothu Yindiの他、Ganga Giriなどが参加しています。残念ながら日本での公開は行われませんでしたが、DVDがamazonで購入できます。(え)
(文・鈴木エージ)