JADA|ディジュリドゥとは?

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ディジュリドゥとは?

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精霊と交信するための祭儀で使用する伝統的な民族楽器。太古の時代を連想させるような神秘的な音を放つ

Didgeridoo
or Didjeridu / Yidaki

2007

鈴木エージ

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ディジュリドゥとは

オーストラリアの先住民であるアボリジニ。国連は1993年を国際先住民年と定めましたが、その中でも特に注目を集めているアボリジニは、今のオーストラリア大陸に4〜5万年前から住んでいたと言われています。そのアボリジニが昔から精霊と交信するための祭儀で使用していたのが、この伝統的な民族楽器「ディジュリドゥ」なのです。

  • cuting

ディジュリドゥはオーストラリア北部のブッシュ地帯に生えるユーカリの木から作られます。まずシロアリによって中が喰い荒され空洞化した木を探し出し、1mから2mぐらいの長さに切ります。その後、表皮を削り口当ての部分に蜜蝋(ビーズ・ワックス) などを塗り、表面には岩を砕いた顔料で独得なアボリジナル・ペインティングを施します。

  • paint

その口当てに口を付け、息を吹き込みながら唇を震わせ、口や筒の中に共鳴させることで豊かな倍音に彩られた独得な音を発生させるのです。それをいわゆる循環呼吸法(サーキュラー・ブリージング)という独得な呼吸法を用いて吹くことにより、太古の時代を連想させるような神秘的な音を放つのです。

アボリジニの人々は、ディジュリドゥの生まれる時の神話(ドリーミング・ストーリー)を持ち、神聖な楽器として大事に扱います。また、ディジュリドゥには精霊が宿ると信じ、耳を当てて聴いてみると精霊の声が聞こえるといいます。アボリジニの人々はディジュリドゥに限らず、全てのものにrespect(敬意、尊敬)を払うことを忘れません。私たちが普段忘れがちなこうした姿勢を確認し直すことは、現代という時代に非常に大きな意義を持っていると私たちは考えます。ディジュリドゥという楽器を通して、先住民アボリジニの文化やその姿勢の一端でもお伝えすることができれば、また「音楽」が生まれ出る原点をこの不思議な音・空間で体感していただければ幸いです。

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豆知識/FAQ

「ディジュリドゥ」の名前の由来は
楽器の音色が「ディジュリドゥ〜、ディジュリドゥ〜」と聞こえたことから後に白人によって命名されたものですが、本来は「イダキ」など部族によって違う呼び名があります。
「循環呼吸法」とは
口から息を出しながら同時に鼻で息を吸い、音を途切れることなく出し続ける演奏方法です。この方法はディジュリドゥに限らず、インドネシア・バリ島の竹笛スリンをはじめ多くの民族楽器やサックスなどの吹奏楽器でも使われるテクニックのひとつです。コップに水を入れ、ストローでブクブクと吹いて練習したり、習得するには多少時間がかかります。個人差はありますが、大体2か月くらいで習得できるようです。
循環呼吸ができるようになるとディジュの楽しさが何倍にも広がります。気長にがんばってみて下さい。きっとあなたにもできるはずです。
「金管楽器」に分類されます
「ディジュリドゥ」は「管楽器」で、木製だから「木管楽器」だろうと思っていましたが、実は「金管楽器」に分類されるようです。「木管楽器」と「金管楽器」の区分は、昔はその材質によって分けられていたようですが、現在はその発音原理によって分けられ、唇の振動によるものが「金管楽器」で、そうでないものを「木管楽器」としているそうです。したがってトランペットのように唇を震わせ音を出す「ディジュリドゥ」は「金管楽器」ということになります。なんかカモノハシの分類の話みたいですね。
女性が吹いてはいけない?
ディジュリドゥを女性が吹いてはいけない、という話をよく耳にします。実際、伝統的には女性が吹くことをタブーとしているアボリジニの部族が多いようです。しかし、女性が吹くことをタブー視しない部族も少ないながらあるようです。

ディジュリドゥはそもそも男根の象徴です。それを扱うのは「Man’s business」であり、女性が扱うのは「恥ずかしい」とか「はしたない」という感覚があるのだろうと推測されます。「ディジュリドゥを女性が吹くと妊娠する」という言い伝えもあるように、ちょっと艶っぽい部分でもあります。
また、ディジュリドゥを吹くには結構な肺活量や体力が必要ですので、女性が吹くのはなかなか大変かもしれませんよ、という身体的特性の違いからもあります。

ただし、現代の非アボリジニの女性でしたらいくら吹いても構わないと思います。体力的にも問題ない人も多いはずです。ただ、アボリジニの人の前で吹くのは少し配慮と遠慮が必要かもしれません。嫌な思いをするアボリジニもいるかもしれませんし、それはもともと彼らの文化ですから、彼らの文化をリスペクトする必要があると思います。(え)

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JADA (日本ディジュリドゥ協会)
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E-mail. jada@rhythm-com.jp

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