*このCDの録音地は、バリ島中部、芸術の村と呼ばれるUbud=ウブッ(ド)の郊外Penestananの田園地帯です。Ubudの中心から西へ。坂を下り橋を超えると右手にチャンプアン・ホテルが見えてきます。その少し先の左手に、うっそうとした森の中に急な階段があるのがわかるだろうか。かなり急な階段で登るのも一苦労です。息を切らせて階段を登りきり、少し行くと、突然目の前に広い一面の田んぼが見渡せます。田んぼを渡る風が汗をかいた額に気持ちいい。右手の奥、田んぼとジャングルのちょうど境の辺りに僕の常宿があります。この音はそこで録音したものです。
「カエルのこえ」だけのCDなんて、そんなに売れるわけないでしょう。というのが自分を含めた大方の予想でしたが、世の中には奇特な人?( いや失礼)熱烈なカエル・ファンといいますか、あるいはバリ好きな人というのが意外と多いようで、'04年の発売以来、ポツリポツリとご注文をいただき、気がつけば、まさかまさかのロングセラー。
バリ島好きな人、カエル大好き人、とにかく癒されたいという人、気持ちよく眠りに就きたいという方、みなさん思い想いの聞き方で楽しんでいただいているみたいです。ありがとうございます。
シリーズ自然の音風景 Natural Sound Scapes:1
『カエルのこえ』バリ島 Frog Song -Full Moon Bali-
Bumbung Records BBR101
ピクチャー・ブック付き
バリのカエルの声だけを58'31"収録
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Pure Natural Sound Only‥‥このCDは、インドネシアのバリ島で現地録音された満月の夜に唄うカエルのこえが、1シーン=58分21秒収録されています。車の音などノイズをカットしただけの、そのままのネイチャーサウンドをお楽しみ下さい。 |
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かわいいカエルのイラストとバリの風景写真を綴ったPict Bookが付いています。 |
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パッケージを開けると、お香のいい香りがします。香りは脳にとても良い刺激を与えてくれます。 |
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このジャケットは、HEMP PaperにSoy Ink(大豆インク)を使って印刷されています。環境にもやさしい素材で手に温もりが伝わります。ただし、再印刷したPict Bookのみ竹パルプを使用しています。 |
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パッケージならびにCD、ジャケツトは食べられません。あしからず。 |
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行ったことのある人には懐かしいバリの思い出と風景が蘇る。 行ったことのない人もなぜか懐かしく、行きたくなる。 |
Produced by Pong Pee Shaka
Recording, Design, Painting : Eiji Suzuki
Photograph : Yu Suzuki
Mastering : Yoshio Yamabe (pakaroro Studio)
Editorial Design : Universide Design
Printed by Taiyo-Insatsu(jacket), Macs Inc.(Pict Book 2011)
Special Thanks to Bali and Balinese People.
●クロスロード(茅ヶ崎)
神奈川県茅ヶ崎市松ヶ丘2-8-42
TEL:0467-58-9426
●Cafe こっとんぼーる
297-0112 千葉県長生郡長南町米満196-1
TEL:080-2583-3893 お店の詳細はFBで検索して下さい。
●Avalon Spiral大阪・三軒家東
大阪市大正区三軒家東1-20-19-2F
TEL:06-4394-2338 or 090-1898-9899
http://www.avalonspiral.com/
1年程前から千葉の房総で田舎暮しをしています。緑豊かなこの地では季節毎にいろんな自然の音が聞こえてきます。春には、まだ鳴きなれないウグイスがだんだんと上手に鳴くようになってくるのが楽しめます。田植えの頃には近くの田んぼからカエル達の合唱が聞こえます(バリのカエルの声とあまり変わりません)。夏は綺麗なホトトギスの声。秋にはうるさいくらいの虫の声と。自然の音に包まれ眠り、目覚めることの幸せを実感する毎日です。
ただ、冬になるとそうはいきません。房総はもう少し暖かいかと思っていたのですが、冬はやっぱり寒いのです。あんなに賑やかに鳴いていた虫達も姿を消し、草は枯れ、葉は落ち、寒々しい風景となって、荒れた海からの波の音が響き渡ります。それは寂しさを通り越して恐ろしいくらいです。
そんな時、威力を発揮するのがこの『カエルのこえ』のCDです。ストーブを炊いた部屋でCDをリピートでかけ、天井からぶら下げた「ひょうたんスピーカー」で音を流し、静かに絵を描いたり、三線(サンシン)を弾いたり、……時間がゆっくり流れ、静かに集中する……こもって何かを創ったりするのにとても良い効果を与えてくれます。
遠く離れたバリの芸術の村ウブッ(ド)でも今同じような音が聞こえ、同じように時間が流れているのかと思うと、自分が一瞬にしてバリにワープしたかのような、そんな気がするのです。今頃、カルタも絵を描いているだろうか? アポンはティンクリックを叩いているかもしれない。僕はいつだって側に居るよ。このCDはそんな音を閉じ込めた時間と空間のカプセルなのです。
私が熱を出していた時。ストレスからの免疫力不足でしょう・・・
などとのお医者さまの話・・・なかなか寝付けず苦しかったのですが、
このカエルをBGMにしてみたところ、眉間から力が抜けてリラックスできました。
ずいぶん前ですが、毎年バリ島を訪れていたころを懐かしく思い出しました。
すっかり都会になっているであろうクタの町やデンパサール。
ガムランとカエルのウブドゥやヨーロッパの香りがしたチャンディーダサ。
タイムスリップもさせてくれ、
雨音の中このCDを聞くと悩み事も小さなことと思えます。
すてきな録音ありがとう。
2011June
「ニワトリの鳴き声で夜が 明けると、
村の集会を知らせるトン、トン、トンと木を打つ合図で朝が始まります。
やがて隣の家の豚も起きだし、田んぼでは朝のあいさつを交わす村人の声。
陽が昇につれてだんだんとにぎやかになります。
昼、田んぼをそよぐ風がカランコロンとピンジャカンを揺らします。
時折強い風がヤシの木々の間をザザーッと通っていきます。
ついうとうととまどろんでいると、聞きなれぬ音で目が覚めます。
トッケー、トッケー、トッケー…
運がいいのは偶数だったかな奇数だったかな。
鳴き声を数えている自分がとてもおかしい。
やがて陽が沈み夜の帳が降り始めると、誰かが練習しているガムランの音色が
風に乗って聴こえてきます。
南十字星が夜空に瞬く頃になると、あたり一面カエルの大合唱。
にぎやかなカエルの声がいっせいに止み、静寂に包まれる時があります。
ああ、何かが通り過ぎたんだな。やっぱりここは神々の島なんだな。
と感じる瞬間です。
ゆったりと濃密な時の流れの中で、自然と人が、生き物が、神々や悪霊も、
森羅万象が調和してる場所。
それが人を惹きつけて止まないバリの魅力なんだと思います。
スゥエスタ通りのロスメンで過ごしたある一日を音を中心に記してみました。
自然音の再生には、「ひょうたんスピーカー」で聞くことをオススメします。通常の音圧で聞かせるスピーカーに対し、全方向に共鳴する「ひょうたんスピーカー」は長時間聞いていても疲れず、空間全体を柔らかい音で包んでくれます。音を環境としてとらえ、空間と場を演出するこの自然音シリーズのCDの再生にはぴったりの音響システムといえるでしょう。
・ひょうたんスピーカーのお問い合わせは、下記まで