ひょうたんの栽培方法
ひょうたん苗
ひょうたんの花
ひょうたんのめしべ
青いひょうたん
ひょうたんの皮むき
ひょうたんを干す
 

●ポンぴ~ではひょうたんで楽器作りを体験していただいた方に中の種を持ち帰っていただいています。皆さんのご家庭や、学校などでも是非ヒョウタンを栽培してみて下さい。最近は省エネのための「緑のカーテン」のひとつとして栽培している方も増えています。
種を植え、育てて、収穫するヒョウタンで、楽器やいろいろなものを作る行程を1年を通して楽しむことができます。
(ポンぴ~ではヒョウタンの買取も行っています。いっぱい出来たら連絡してネ!)

*持ち帰りいただいた種の中には古くて発芽率が低くなっているものも含まれている場合があります。ご了承下さい。

<ヒョウタンの育て方>
●3月下旬~4月上旬……種蒔き
桜の開花時期がヒョウタンの種捲きの目安です。発芽促進のためによく種を水に浸けるということを耳にしますが、ヒョウタンの場合は禁物らしいです。イヤ〜知らなかったです。
種はサカタなどの大手種苗メーカーからも出ていますし、福種株式会社などネットでの通販も可能です。
ヒョウタンは、大きさや形などいろいろな種類があります。もし「ひょうたん笛」や「ひょうたんマラカス」を作りたいとお考えなら、「千成ひょうたん」が向いています。「千成ひょうたん」などの小さいタイプならプランターでも栽培できるので、ベランダ等でも栽培できます。

●3月下旬~4月上旬……畑作り
種蒔きに平行して畑作りを行い、定植のための準備を始めます。定植予定地は、日当たりが良く、風通しの良いところを選びます。それと、やはり連作はしない方がイイようですので、前年とは違う場所を選びましょう。
穴は直系40~60cm、深さ30~40cmに掘り、2ℓほどのたい肥または鶏ふんを入れ、石灰(炭酸カルシウム)を少量(50~60g)、化成肥料40gほどを混合し、元肥にします。定植の2週間ほど前にはこの作業を行い、土によくなじませておきます。

●4月下旬~5月上旬……定植(苗の植え付け)
定植の時期は地域によって異なりますが、本葉が4~6枚くらいになった苗が植え付けの適期です。植え付け後は十分に灌水します。霜が予想される場合は、ビニールなどでホットキャップを作り保護してあげて下さい。乾燥を防ぐために根元にワラや刈り草を敷くのもよい。

●5月下旬ころ……棚作り・追肥
ツルが伸びてきたら仮の支柱を立てて、棚作りを始めましょう。竹などで柱を立て、上は30cm間隔の井桁状に組みます。
ヒョウタンの着実には十分な肥料が必要です。定植後2週間くらいで追肥を施し、2回目の追肥はツルが棚上まで伸び、雌花が咲く頃に施します。

●6月上旬ころ……摘芯
ツルが棚の上まで伸びてきたら摘芯して子ヅルを2~3本伸ばします。親ヅルよりも子ヅル・孫ヅルによく雌花(果実)が付きます。ヒョウタンは別名ユウガオとも呼ばれるように、その可憐な白い花は夕方に開いて翌朝にはしぼんでしまいます。雌花よりも雄花が多くつきますが、雌花の花托の元のふくらみが小さなヒョウタン型になっているのですぐに分かるでしょう。

●7月中~下旬……摘果と選果
千成ひょうたんなどの小さなものは摘果する必要はありませんが、中型以上の種類で形や大きさを求める場合は摘果・選果が必要です。この時期の棚からブラブラぶら下がる青いヒョウタンの姿を楽しみましょう。

●9月上~中旬……収穫
開花から約2ヶ月後、果皮が少し白くなってきたらいよいよ収穫の時期です。慣れないうちは葉が枯れる頃までそのまま付けておいても大丈夫。

◉皮むき~乾燥へ
【水浸けのススメ】ヒョウタンの表面には薄い皮が付いています。この皮を付けたまま乾燥させると、皮と殻の間にカビやシミが発生し、見た目にあまりきれいなものになりません(それでも構わないという方はそのままでもOK)。この皮を取るために収穫した穴を開けていないヒョウタンをビニール袋に水と一緒に入れ3~4週間浸けておきます(しっかりと口を閉めておいて下さい)。

ビニールの上からでも触って皮が取れるようになっているか確認して下さい(期間は進行具合を見て判断して下さい)。皮がヌルッと取れるようになったら、袋から出し(かなりの匂いがするので屋外で)、きれいな水で亀の子タワシなどできれいに取り除きましょう。

*一般的に、ヘタの部分に穴を開け、水に浸けて内部を腐らせ種とともにかき出し乾燥させる方法もありますが、楽器用のヒョウタンとしては穴を開けずに乾燥させる方法をオススメしています。小さなヒョウタンなら乾燥に要する期間もそれほど変わりません。

【乾燥】乾燥は、日当りが良く、風通しのよい所に置いておいたり、吊るしておくだけです。千成ひょうたんなど小型のものは1~2ヶ月ほど。大きいものは一冬ほどかかりますが、徐々に水分が抜け、乾燥し、茶色に変化してゆきます。

【しっかりとした丈夫なヒョウタンを作るには?】殻の厚いしっかりとした丈夫なヒョウタンを作るにはどうしたら良いのでしょう。実のところ、私もよく分かっていません。「うら成り」と呼ばれる白く薄い殻のヒョウタンは主に日当りが悪いことと栄養不足が原因と考えられるので、充分な栄養と日当りがあれば丈夫なヒョウタンが出来るはず…、なのですが。何かコツがあったら教えて下さい。(え)

■ヒョウタンの栽培方法の詳細は、
『百科 ヘチマ・ヒョウタン』堀保男・著(ひかりのくに)
『ひょうたん・へちま~栽培から加工まで』森義夫・著(家の光協会)などを御覧下さい。
■ヒョウタンの種は、
福種株式会社 TEL:0776-52-1100 / FAX0776-85-1101
 <http://www.fukutane.jp>まで。
 

ひょうたんの栽培方法

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