2010年、寅の年が明けました。「寅 千里を駆ける」というように、暗い世相をはね除け、皆様にとって飛躍の年となるようお祈りいたします。  かく言う私は寅年生まれの年男。ちょうどこのタイミングで地元の「玉前神社」(たまさきじんじゃ)さんから寅年にちなんだ干支絵馬の制作の依頼をいただきました。

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○写真1:鈴木栄史・画「寅の尾」絵馬と玉前神社のお札 

 今回、私が描いた絵馬は、2本の「寅の尾」が「あわび結び」という水引きの一つをモチーフにし結ばれているという「良縁祈願・恋愛成就」の絵馬です。このかなりユニークな絵柄は、30種ほど用意された絵馬の中でも一際目を引くものとなっていると思います。実際、境内の絵馬掛けにもいくつかこの絵馬が掛けられていました。玉前神社は「子授かり・安産・子育て」と「縁結び」にご利益があると言われていますし、私なりに祈りを込めて描かせていただいたので、きっとご利益があるはずです。正月元旦から販売されていて、売り切れるまで販売されていると思うので、お求めはお早めに玉前神社さんまで。ちなみに¥700となっています。願掛けをし、絵馬掛けに奉納しても良し、持ち帰っても良いということです。

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○写真2:絵馬の売り場

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○写真3:絵馬掛けに奉納された絵馬
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○写真4:絵馬掛けに奉納された絵馬
今回は他に3つほど描きましたが、印刷に間に合わず、1つだけとなってしまったようです? 来年以降の干支絵馬に乞う御期待。
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○写真5-7:他の絵馬の図案


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○写真8:玉前神社の入り口
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○写真9:玉前神社の入り口

 玉前神社は、平安時代から続く上総国(かずさのくに)の一の宮という由緒あるお宮で、町の名の由来にもなっているシンボル的な存在です。境内には古く重厚な本殿とともに神楽殿もあり、「花見の宴」など折々にふれて神楽や雅楽も奉納される素敵なお宮です。毎年9月13日に行われる「上総十二社祭り」は「上総のはだか祭り」とも呼ばれ、神輿を担いだ褌姿の男達が九十九里浜を走る勇壮な祭りです。8月の満月の夜、夕刻から一宮海岸で行われる「月見の宴」は、水平線から昇る満月を見ながら雅楽を聴くという誠に雅で優麗な催しもあります。その他、最近では「桜の開花宣言」や「御当地料理コンテスト」など町起こしも考えた様々な催しや、子供や親子を主に「禊(みそぎ)」などの行事も行っています。

 この「禊(みそぎ)」のポスターを昨年(09年6月)、依頼があり私が制作したこともあって、今回の絵馬を描くこととなったわけです。(え)

■玉前神社のHPアドレス--http://www.tamasaki.org/home.htm

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○写真10:玉前神社の本殿は現在、平成の大改修の最中で残念ながら見ることができません
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○写真11:玉前神社の神楽殿

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○写真12:名士絵馬 「大絵馬展」と題して各界の名士の方々の絵馬の中に「小島よしお」と「猫ひろし」を発見!!
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○写真13:「禊(みそぎ)」のポスター(09年6月)鈴木栄史・画